【ウクライナ危機】ロシア人と結婚した私が思うこと6【ジョン万次郎と大黒屋光太夫】

ピイスケ
ピイスケ

こんにちは。ピイスケです

↓前回記事はこちらです。

ロシアに対する差別について…

こんな状況下ですが私は引き続きロシア語を勉強しています。(勉強時間は大分減りましたが…)

ただ…外でロシア語を話すのは相当に気まずいのでやめています。

こういうことは本当によくない。

それはわかっているのですが、
「ハラショー」「スパシーバ」「ダヴァイ」などの言葉を聞いて嫌な気持ちになる人がいるんじゃないか?
と思うと、やはり自由に発言できないのです。

私の心配は杞憂ではなく、実際に差別は起こっているようです。

悲しいですよね。

そして…メタ(フェイスブック)の措置にも驚きました。

クレッグ氏は今回の対応について「従来の規定を修正せずに適用すれば、軍による侵略行為に対し、一般のウクライナ国民が反対や怒りを表明する投稿も排除することになる」と説明。「ロシアの人々とけんかをするわけではない」としたうえで、「ロシアへの嫌悪やロシア人へのいかなる差別も許容しない」と述べた。

ヤフーニュースより 

これはまずいと思ったのか流石に修正していましたが。

ロシアと日本の大学の交流断絶を求める声…なんていうのもあるようです。

このように、ロシア人、ロシア語を学ぶ人、ロシアの文化に触れる人はなかなかの苦境に立っています。


ロシア語を話したり、ロシア文化に触れあったり、ロシア圏に住むことは…

当然罪ではありません。

それどころか、このような人たちの存在は日本国に必須ではないでしょうか。
有事の際、交渉の席に彼らがいなければ、何も準備もできませんし相手国に言われるがままになってしまいます。

皆様は、「ジョン万次郎」、「大黒屋光太夫」をご存じでしょうか?

ジョン万次郎

ジョン万次郎 wikipediaより

流石に知ってるよ!!

という方がほとんどだと思います。
日本でも十分有名なジョン万次郎ですが、アメリカでは「ファーストジャパニーズ」「ジョンマン」の名で、さらに有名です。

貧しい身分に生まれる

船が難破

米国の捕鯨船に助けられる

アメリカへ

差別や言語の壁に負けずさまざまな学問を修め、捕鯨船で働く

沖縄へ

長期間尋問

漂流の伝記をまとめられる

…あとはリンクを参照してください。

めちゃめちゃハードモードな人生でありながら、大成功を収めています。
ジョン万次郎が教鞭をふるった藩校「教授館」では、かの有名な岩崎弥太郎も指導を受けていたそうです。

大黒屋光太夫

大黒屋光太夫 wikipediaより

大黒屋光太夫は「ロシア版ジョン万次郎」といったところです。

ロシアへ漂流した大黒屋光太夫はロシアを大移動し、エカチェリーナ二世に謁見し、最終的には帰国…

私の説明を読むよりも、「おろしや国酔夢譚」という映画を見てみることをお勧めします。めちゃくちゃ面白い映画です。

角川映画サイトより


ロシアと協力で作られており、あのプーチン大統領が関わっていた(かも)と言われている映画です。

「風邪…ひくな。」
今は亡き緒形拳の渋い演技が光ります。

ジョン万次郎大黒屋光太夫


二人とも海外に渡ったのは意図せずしてですが、その海外で多くのものを吸収しました。
そして、この二人は日本国に対して多大な貢献をしました。
「海外とつながっている者にしかできない、日本への貢献。」というものは間違いなくあるはずです。


ロシアで生活している方、留学している方、日本国内にいるロシア語学習者の方も、こんな時こそ奮起してほしいと思います。

以下ロシア語学習についてやる気が出たツイートを貼ります。

最後に

今回のようにたくさんの障害があっても、「ロシアへとどまる」「半年後はロシアへ戻る」という方が何名もいます。
私はそんな方々を心から尊敬し、また、その決断に感謝します。

ロシア人と結婚している私自身がその運命から逃げられないから、かもしれません。(笑)
ロシアと日本をつなぐ人が多ければ多いほど、嬉しいです。

実際にロシアに渡った人は、

ロシア人不愛想すぎる。
アル中がしつこすぎて殴りたくなる。
あらゆる手続きに時間かかりすぎ。


などなどなどなどなどなどなどなど…の文句を言っていますが、

心の底ではなんだかんだロシアが好きなはずです。
これからもどうぞロシアと日本をつなぐ架け橋であってほしいと思います。

「頑張ろう」という言葉が良くないとされるご時世ですが、
ロシアというハードモード(最近ヘルモードに格上げされました)を選ぶ皆さんですから、あえて「頑張ろう」というエールを送りたいと思います。


頑張ろう!!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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