【試練とレーニンとダム】シベリア・アバカン旅行(新婚旅行?)で心と体をリセットした話【その5】

ピイスケ
ピイスケ

こんにちは。ピイスケです


↑の続きです

試練

この日、どこに行くか事前に知らされない電波少年スタイルで向かったのは…

図書館でした

義父の姉が図書館を管理しているらしい。

せっかく日本人が来たのだから、文化について学んでいってほしい。そんな思いから誘ってくれたようです。

ピイスケ
ピイスケ

ありがたい

ついてみるととってもきれいな図書館。

図書館内を一通り見学した後、50人は座れそうな講義室のような部屋に通されます。

イメージ図

ピイスケ
ピイスケ

何か催し物でもあるのかな?


と思って着席すると…

妻

座る場所違うよ。


と、妻。

私が座るのはスピーチを聞く側の席ではなく…
スピーチする側の席でした。

ピイスケ
ピイスケ

えっ?

何やら私がスピーチをすることになっているらしいのです。

私みたいな人間を尊重してくれるのはありがたい。

ありがたいんですが…
私は自信満々に日本を語れるほどの人間ではありません。

前々回、トゥルーマンショーとは言ったものの、私がジムキャリーのようなユーモアを持ち合わせていないことは言うまでもありません。

THE・普通のおっさんです。

ピイスケ
ピイスケ

しかも性格は暗い。

ただ…断れるような雰囲気は皆無。

とりあえず適当なことは言わないようにしよう。

そう心に決め、覚悟を固めます。

スピーチ開始時間が近づくにつれ、人がどんどんと入ってきます。

小学生くらいの集団から…
50歳を超えるような男性、女性まで…

沢山の人で、50席ほどの席はほぼ埋まっていました。

ピイスケ
ピイスケ

ひえ~っ!!


キラキラした小学生、怖いおじさん、きれいな女性、様々な人々の視線が平たい顔族の私へ突き刺さります。

さくらももこ作品のキャラクターがさいとう・たかを作品の世界に迷い込んだかのような奇妙な空間。

シュールです。

私の通訳を務めるのは妻。

妻がロシア語を日本語に翻訳。
それに対して…
簡単な日本語なら、私が日本語を喋る→妻が通訳。
少し複雑であれば私が中国語を喋り→妻がそれをロシア語にする。

というカオスシステムで乗り切ります。

奮闘!平たい顔族!!

会がスタートしました。

義父の姉
義父の姉

ペラペラペラペラ…

何をしゃべっているのかはわかりませんが、私の事を紹介してくれているようです。

それが終わると……聴衆から質問が飛んできました。

・ロシアに来てみての第一印象は?
・好きな漫画は何ですか?
・何で日本の100円均一はロシアにないの?
・日本の問題は何ですか?


全部は覚えていませんが、こんな内容。

それに私が答え、妻が翻訳していくのですが

オーディエンスA
オーディエンスA

Каким было ваше первое впечатление о России?

妻

妻

ロシアの第一印象は?

ピイスケ
ピイスケ

う~ん、とても広いと思いました。

妻

妻

…ペラペラペラペラ。

オーディエンスA
オーディエンスA

オーディエンスA
オーディエンスA

…ペラペラペラペラ

妻

妻

…ア-

ピイスケ
ピイスケ

妻

…ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ…

ピイスケ
ピイスケ

オーディエンスA
オーディエンスA

オーディエンスA
オーディエンスA

アー…

オーディエンスA
オーディエンスA

ペラペラペラペラペラペラペラペラ? ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ…

妻

…ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ…

オーディエンスB
オーディエンスB

ペラペラ? …ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ…


妻も故郷に戻り、テンションが上がっているのでしょう。

私をスルーしてコミュニケーションしまくっていました。

ピイスケ
ピイスケ

コラーッ!

そしてあっという間に時間は経ち…インタビューは無事終了。

初めは緊張していましたが、終わるころになると和やかな雰囲気で終わるのが惜しいくらいでした。

インタビュー終わりにハカス文化やサハリンについて書かれている書籍をいただきました。

シュシェンスコエ(博物館)

午後に向かったのはシュシェンスコエという、地名と同名の博物館。

1895年レーニンは革命を企てたことで捉えられ、シベリアへ送られました。
この村(博物館)は、その時レーニンが暮らしていた村です。3年間ここで暮らしていたそうです。

めちゃくちゃに高い壁。

相当セキュリティが厳しかったんだろうな…と思いましたが、意外にも川で泳いだり、狩猟を楽しんだり、また妻と一緒に暮らしたりできるほどの自由はあったようです。

レーニンが住んでいたといわれる部屋


お茶などを飲む場所。

何かを売る場所?

バーニャもあります。


裁判所

水を運ぶための道具。こういうのがあると、担いじゃいますよね~。

もちろん妻にも担がせます。

妻

урааааааа!!!

ピイスケ
ピイスケ

なんだこいつ

シベリア出身の妻は、シベリアにいるだけでテンションが上がるようです。

レーニンさん。「シベリアに流刑」とは言っても…それなりにいい生活をしていたみたいです。
歴史的にもとても価値のある場所なので、皆様もシベリアに来る機会があれば是非立ち寄ってみてください。(めっちゃ遠いですが。)

サヤノシュシェンスカヤダム

その後、サヤノシュシェンスカヤダムに行きました。

高さ242メートルの重力式アーチダムで、この型式のダムとしては世界一の高さをもつ。

wikipediaより

だそうです。ダムマニアにはたまらない場所でしょう。

2009年には大規模な事故があり、75名もの人々が犠牲になったという悲しい歴史も持っています。

ダムを建設した人々の像

ここの水はとても綺麗です。

このきれいな水を利用して、マスの養殖がおこなわれていました。

おいしそうなので魚を購入することにしました。

おじさんに採ってもらって…

ピイスケ
ピイスケ

美しい…

その場で捌いてもらいます。

我慢できなくなった私はここでおじさんに頼みこみ、魚を生で食べさせてもらいました。

これが

本当においしい!! 


臭みが全くなく、うまみもあって最高でした。居酒屋でこれが出てきたら酒が進んでしょうがないでしょう。
わさび醤油が欲しくなりました。

妻とその親族は…生で魚を喰らっている私を見てドン引きしていましたがね…
生で食べてよかったのか、それは不明です。

焼いているものも売っています。

パンにはさんで…食べます。

まぁ美味いよね。

今回は乗りませんでしたが、サヤノシュシェンスカヤダムのそばにはチェリョームシキ市電という電車が走っています。無料なので興味がある方は乗ってみてください。

妻とそのいとこと私。いい思い出になりました。

今回、更新が遅くなり申し訳ございませんでした。

妻が出産間近のため、ちょっとバタバタしています。
更新は不定期ですが、ちょくちょく見に来てくださいね!

続きです↓



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